犬に納豆を与えてもいいのか?与えるとしたら
どれくらいの量与えてもいいのか?与えすぎると何か影響があるのか?
納豆を食べることによって何か良い効果はあるのか?など
犬と納豆について気になったのでとことん調べてみました。

納豆は与えてもいいの?

タレなどをかけなければ、また食べさせ過ぎなければ基本的には問題ないようです。

納豆は、発酵食品のため通常の大豆と比べると消化に良く
納豆に含まれているナットウキナーゼは人間だけでなく犬にも
血栓溶解作用の効果があるそうで、犬用のサプリメントも販売されるほど。

納豆はタンパク質が豊富で、低カロリーのためダイエットにも良いといわれており、
栄養はビタミンをはじめ、カルシウム、鉄などのミネラルなど多く含まれているので、
健康に良い食品と言えます。

また、食物繊維の効果によって便通が良くなるワンちゃんも多いようです。

納豆

気になる情報としては、大豆製品を食べさせると胃捻転や胃拡張症候群など
別名:鼓腸症ともいうようですが、胃腸が何らかの理由で閉鎖されてしまい、
壊死したりガスがたまってしまうという症状ですが、

一般社団法人ペットフード協会では大豆製品が原因でこれらの症状が出るという
考えがあるようですが、大豆製品とこれらの症状との因果関係を実証する研究報告は
あがっていませんし、現在では大豆製品が犬の胃の中で発酵することはないと言われています。
参照:マーブル動物医療センター

獣医に聞いてみても大丈夫という見解でした。
ですが、獣医によっても意見が異なるかもしれませんので、気になる方は聞いてみてください。

食べさせすぎるとどうなるの?

食べさせすぎた場合、食物繊維の摂りすぎになり
便が緩くなったり下痢をすることがあるようです。

また、カリウムも多く含む食品のため食べさせすぎることで
おもらしをしてしまうワンちゃんもいるようです。
また、カリウムの摂取しすぎにより体外への排出が追い付かなくなった場合、
高カリウム血症になる可能性があるようです。
※特にカリウム値が高い場合や腎不全などを患っている犬は注意が必要

納豆は高たんぱく低カロリーと言われていますが、
カロリーは1パック(50g)で100kcalありますので、
食事の他に納豆を与えている場合肥満の原因となりますし、
納豆を食べさせすぎることによって、お腹いっぱいになって
他の栄養が摂れなくなる(栄養の偏り)ということも考えられます。

大豆アレルギーには注意

納豆は大豆製品ですので、大豆アレルギーを持っている場合は注意が必要です。
まだ納豆を食べさせていないという場合は、アレルギーがあるかないかわかりませんので、
与えるとしたら少量から試してみてください。

アレルギーをもっていると度合いにもよりますが、湿疹が出たり下痢をしたり、
かゆがったり、腫れ、元気がなくなるなどの症状が出ることがあります。

与えるときの注意点

納豆はあげすぎないようにするという他に、
消化に良いと言われてはいますが、かまずに飲み込んでしまうと、
未消化として便中に出ることがあります。ですので、与えるときは
細かく刻んであげたり、ひきわり納豆を与えると良いでしょう。

また、納豆を与えることによって犬が納豆臭くなることと、
納豆の糸によって、糸をそこら中でひいているといった感じになることがあります。
納豆臭くなったり、糸をひきまくるのがいやな方は普通の納豆は与えない方が良いかもしれません。

人間用の納豆の場合ですとメーカーによりますが、
微量ですが、納豆自体に食塩が使われています。(タレからしに97%、納豆に3%程度)
また防腐剤(食品添加物)を使用したものもあるようで、
これが何か影響があるとは考えにくいですが、
気になる場合は犬用の納豆というものが販売されていますので、
そういったものを使用すると安心かと思います。

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どれくらいの量食べさせてもいいの?

量は個体によって異なりますので、一概には言えませんが
目安としてはドットわん納豆の場合で行くと、小型犬なら小さじ1杯(20kcal)
中型犬なら小さじ2杯(40kcal)、大型犬なら小さじ2~3杯(40~60kcal)と
なっていますので、通常の納豆の場合ですと、1パックが50g(100kcal)とした場合
小型犬なら1/4パック程度 中型犬大型犬なら1/2パック程度となります。

ただし、ご褒美やおやつなど食事とは別に与える場合は、カロリーが気になりますので、
上記よりも減らした方が良いでしょう。
つまりは、与えても少量程度にとどめておくのが良いということですね。

まとめ

納豆は栄養が豊富で、犬用の納豆も販売されていたり犬用サプリメントが出ていたりします。
量を与えすぎなければ、別段問題はないように思います。
むしろ消化に良い食品ですので、手作りご飯にも最適だと思います。

納豆ばかりとなると他の栄養やカロリーが気になりますが、
アレルギーや個体に納豆が合わないなどがなければ、
健康のために少量与えるのは良いかと思います。