犬にトマトを与えてもいいのだろうか?
もしくはあげちゃったけど大丈夫だったんだろうか?
と、疑問を感じる時ってあると思います。
こちらでは犬にトマトをあげてもいいのか?
たくさんあげるとどうにかなるのか?また、トマトの注意事項について紹介しております。

犬にトマトをあげてもいいの?

結論から言うと、熟したトマトなら多量に食べさせたりしなければ
加熱であっても生であっても問題ありません。

青いトマトの場合、グリコアルカロイド(ソラニン)という
有毒の成分が含まれれているので、食べた場合中毒症状が出ることがありますので、注意が必要です。
成熟した赤いトマトにはグリコアルカロイド含有量が非常に少なくなっているため問題はありません。
グリコアルカロイド(ソラニン)はジャガイモの芽や青くなった皮なんかに
多く含まれていることで有名ですね。

トマトは94%が水分でできているため、水分摂取になりますし、
食物繊維量もトマト100g中1.0g程度しか含まれていませんので、
食物繊維でお腹の調子が悪くなるということもなく
ビタミンやミネラル、リコピンなどの栄養が摂取できます。
(ミニトマトの場合は、91%が水分。100g中1.4gが食物繊維)

水分をあまり摂りたがらないワンちゃんやおしっこが少ないワンちゃん、
抗酸化作用によるがん予防としてもおすすめの野菜と言えるかもしれません。
ですが、食べさせすぎには注意が必要かと思います。

トマト

食べさせすぎるとどうなるの?

トマトを生で食べさせた場合、100g中にカリウムが210mg含まれています。
たくさん食べるとカリウムの過剰摂取にあたることがあり、
高カリウム血症になるリスクを高めてしまいます。

熟したトマトにはグリコアルカロイドが少ないとはいえ0ではありませんので、
あまりにも食べさせすぎた場合、中毒症状が出る可能性が少なからず出てくるかと思います。
これについては、普通に食べさせてる分については問題なくこの症状が出る前に
何か違う症状が出ているかと思いますが。

また、食物繊維が少ないとはいえ、100g中に1.0g含まれていますので、
食べさせすぎることによって便が緩くなったり下痢をする可能性がありますし、
その逆で便秘になる可能性もあります。

グリコアルカロイド中毒はどんな症状が出るの?

グリコアルカロイドの中毒はどんな症状が出るのかというと、
一般的な症状として嘔吐、下痢、吐き気、食欲減退、痙攣、悪寒、
意識障害、腹痛、頭痛、疲労感が人の場合あらわれると言われていますので、
犬についても同じような症状があらわれるかと思います。

トマトアレルギーには注意

稀にトマトにアレルギー反応が出る仔がいます。
その場合、アレルギーの度合いにもよりますが少量食べても
下痢を起こしたり嘔吐したり、かゆみや腫れなどがあらわれたりすることがありますので、
トマトを初めて食べさせた場合で、いつもと様子が違う場合は、トマトを中止する必要があります。

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トマトを与えるときの注意点とは?

青いトマト(緑のトマト)にはグリコアルカロイドという有毒成分が含まれているといいましたが、
他にもトマトのヘタや茎、葉、花の部分にもたくさん含まれています。
ですので、ヘタも一緒にあげているという場合は、ヘタを取ってあげて
熟した赤い実の部分だけを与えるようにしましょう。
(緑の部分を取ってあげる)

関節痛やリウマチを患っているワンちゃんは、トマトは控えるように言われています。
これは、グリコアルカロイドが関節の修復を阻害する可能性があるんじゃないか?と
言われているためです。これに関してははっきりと証明されたわけではないですが、
そう考えられているのは事実ですので、トマトなどのナス系の植物は控えるようにしましょう。

また、カリウム値が高い場合も控えた方が良いでしょう。
健康なわんちゃんでカリウムが気になるという場合は、生ではなく
茹でたりすることでカリウムは流れ出ますので、ある程度カリウム量を減らすことができますので、
気になる方は、生ではなく茹でたものを与えると良いかと思います。

結論

トマトはアレルギーや特定の疾患がない健康なワンちゃんの場合、
生でも加熱されてても、普通のトマトでもミニトマトでも
熟したものでヘタを取ってあれば、過剰に食べさせない限りは
リコピンの抗酸化作用でがん予防も期待できるため、食べさせても良い
ということになります。
トマト入りのドッグフードが販売されていますが、おそらくは抗酸化作用を狙っているのだと思います。

どれくらいあげても良いか?については個体の大きさや成犬なのか?子犬なのか?によっても
変わってきますが、ご褒美として手作り食事のトッピングとして使用する程度であれば問題ないかと思います。