犬がキウイを欲しがっているけどあげてもいいのか?
もしくは、犬が落としたキウイをパクっと食べてしまった。
キウイを嫌う犬もいますが、中にはものすごく美味しそうに食べる犬もいるんですよね。

でも犬ってキウイを食べても大丈夫なのか?何か影響はあるのか?
など、いろいろと疑問が出てきますよね?そこで大丈夫なのかどうか?
与えるとしたらどれくらいがいいのか?など徹底的に調べてみました。

犬はキウイを食べてもいいの?

キウイ

結論からいうと食べても良いものだけど、
あえて与える必要のない食べ物と言えるでしょう。

また、食べさせるとして多量に与えるのではなく少量に
とどめておくことと、キウイは果物の中でアレルギーが出やすい果物に分類されますので、
アレルギーには注意が必要です。

与えすぎると起きる影響は?

与えすぎた場合に考えられる影響を見ていきましょう。

下痢やおう吐

キウイには100gあたり2.5gの食物繊維が含まれています。
この量は果物の中で比較的多い方なのですが、
犬は肉食寄りの動物で腸が短いため食物繊維を苦手とする動物です。

与えすぎることによって、消化不良を起こして下痢や軟便、嘔吐をすることがありますので、
与えすぎには注意が必要です。

また、与えすぎていなくても、嘔吐や下痢をする犬はいますので、
このような症状が出た場合は与えない方が無難です。

太る可能性

キウイには果糖が含まれており、中1個(可食部78g)のカロリーはおよそ41kcalあります。
普段の食事とは別に食べ過ぎることによってカロリーの摂り過ぎになる可能性があり、
このような生活を続けていると太る可能性も出てきます。といっても日常的にキウイを過剰に与えるという方も少ないかと思いますが。

与えるときの注意点は?

キウイの皮は消化に悪いため与えないようにしてください。
また、キウイの種も消化しづらいものなので、取る方が無難なのですが、
食べたからと言って便と一緒に出てくるだけなので、基本そのまま与えても構いません。

大きいサイズのものを与えると、咀嚼せずに飲み込むことがあり、
消化に悪いため、できるだけ薄くスライスしたり、小さく切ってから与えるようにしてください。

初めて与えるような場合は、アレルギーの心配がありますので、
ごく微量与えてみて様子を見るようにしましょう。

また、そこまでする必要はないかと思いますが、
キウイは加熱することでアレルギーのリスクは若干減りますし、
消化にも多少良くなります。

アレルギーには注意が必要

上記にも書いたように、キウイはアレルギーになりやすい食材でもあります。
ですので、初めて食べさせるときや2回目食べさせるときは、
ごく微量から始めてください。

アレルギーの症状が出た場合、
下痢嘔吐の他に、口の中をかゆがる、口の周りや耳をかゆがったり、発疹ができる、
爪先をかゆがるなどの皮膚症状が現れることがあります。

特に食物アレルギーに関しては、1歳までの幼犬に現れやすいとされていますので、
幼犬に与える場合は特に注意が必要でしょう。
参考:イコロ動物病院-犬のアレルギーについて

もし勝手にたくさん食べてしまった場合は?

目を離したすきに、パクパクと食べてしまうということがあります。
キウイに限ったことではないですが、そんな場合は注意が必要です。

キウイを食べた量によって変わってくると思いますが、
下痢やおう吐をすることがあります。

この場合、症状が治まれば問題はありませんが、症状が悪化する、続くような場合は
動物病院で診てもらうようにしましょう。

食べた場合の対応としては、対応としてはできるだけ水分を摂らせて様子を見ましょう。

スポンサーリンク

適量ってどのくらい?

キウイを与える量はこれくらいというような決まりがありませんので、
あくまでも目安としての話となりますが、
犬にとってキウイの栄養はあまり必要にはならないこと、与えすぎると下痢などを起こすことが考えられることから、与えたとしても、ご飯のトッピングに少量、おやつやご褒美に少量与える程度
とどめておいた方が良いでしょう。犬種にもよりますが、キウイのスライス1枚程度などです。

適量だとこんな効果が期待できる!?

キウイの栄養を見てみると、
[check_list image=”check1-g”]

  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • 食物繊維
  • カリウム

[/check_list]

などが含まれています。
他に葉酸や鉄分、カルシウムなどの栄養も含まれています。

犬は、ビタミンCは体内で合成できますので、基本必要のないものなのですが、
老犬など体が衰えてくると合成能力も衰えてきますし、ストレスのかかりすぎている犬は
ビタミンCの摂取は有効とされていますので、健康な犬にとっては必要のない栄養と言われていますが、このような犬の場合は摂っても良いかもしれません。
参考:Benefits of Vitamin C to Your Dog-The Whole Dog Journal

ビタミンEは、抗酸化作用があり摂取することで細胞の酸化ストレスを抑え、
老化を予防してくれると考えられています。

犬は食物繊維を苦手とする動物ですので、与えすぎてしまうと下痢などの症状が起こるリスクがありますが、食物繊維には、腸の蠕動運動を活発にしたり、便のカサを増して排出を
促す作用があります。少量与えることは便秘気味の犬にとっては必要かもしれません。

カリウムは塩分や老廃物などを体外に排出する作用があります。

ほかに、獣医師ステファニー氏監修のサイトにこのような意見もありました。

Kiwis are well known for their folate content which is useful for child birth. More importantly, the flavonoids and carotenoids make them a fantastic anti-cancer food. Studies show that this fruit also protects the eyes from age-related macular degeneration, fights cardiovascular diseases, regulates blood pressure, promotes digestive health, boosts the immune system and nourishes the skin.

翻訳

キウイは子供の誕生に役立つ葉酸の含有量で有名です。 さらに重要なことに、フラボノイドとカロチノイドはそれらを素晴らしい抗癌食品にします。 研究によると、この果実は年齢関連の黄斑変性から眼を保護し、心臓血管疾患と戦い、血圧を調節し、消化器の健康を促進し、免疫系を増強し、皮膚に栄養を与える。

引用:Can I Give My Dog Kiwi?-CAN I GIVE MY DOG…?

といっても、与えすぎると下痢などの影響が心配されますし、与える量が量ですので、
上記のような効果もあってないようなものと思いますので、こんな栄養が含まれている程度に
とどめておいた方が良いかと思います。

手作りご飯を与える際には、栄養バランスを考えないといけませんので、
様々な栄養を与えるのにその一部として少量のキウイを与えることは良いことなのかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
犬にキウイは与えても良いけど、アレルギーの心配などが出てきますので、
あえて与えるものではない。

でも、ご褒美として犬の楽しみになるかもしれないというような
位置づけの食べ物だということがわかりました。

一度に食べさせ過ぎると体に影響しますので、くれぐれも食べさせ過ぎないように。