桃を剥いていると喜んで寄ってくるわんちゃんいますよね?
そうなるとあげたくなります。
また、あげるつもりはなかったけど、盗み食いされたけど大丈夫なの?
という場合もあるかと思います。
犬に桃ってあげてもいいのでしょうか?気になったのでとことん調べてみました。

犬に桃をあげてもいいの?

果実の部分なら与えすぎなければ基本的には問題ありません。
果糖が気になる以外、特に犬にとって食べてはいけない成分などは含まれていません。

桃の栄養を見てみると、
100gあたり食物繊維が1.3g含まれていますので、
程よく食物繊維が摂取できるため、便通がよくなるかと思います。

桃は88%が水分でできていますので、良い水分補給にもなりそうです。
また、ビタミン類やカリウムなどのミネラルを含みますので、
少量なら健康にも良いと言えるかもしれません。
最近食事量が減って元気がないなどの犬の栄養補給にも良いかと思います。

桃

食べ過ぎたらどうなるの?

水分とカリウムが多いため、食べさせすぎるとおしっこの回数が増えることと、
個体によってはおもらしすることもあるかと思います。

水分が多く、食物繊維も含まれていますので、食べさせすぎると
嘔吐したり便が緩くなったり、下痢をする可能性があります。

桃100gあたり40kcalありますので、多く与えると太る原因になったり、
桃でお腹いっぱいになって普段の食事が入らなくて栄養の偏りが見られるかもしれません。
また、桃は甘いためドッグフードを食べなくなったり、しつけしづらくなるなどの弊害が出る可能性もあるでしょう。

アレルギーには注意

稀に桃を食べてアレルギー反応が出る犬がいます。
その場合、度合にもよりますが目が充血したり、体をかゆがったり、
吐いたり、下痢をしたり、湿疹、じんましん、元気がなくなるなどの
症状が出る場合があります。

初めて食べさせるとき極少量をあげてみて何か変化がないか様子を見るようにしましょう。
吐いたり下痢するなどの変化がある場合は、アレルギーとは断定できませんが
その犬にとって合わない可能性があるので与えないようにしましょう。
症状が続くようなら獣医さんに診てもらったほうが良いかと思います。

与えるときの注意点は?

皮には残留農薬がついている可能性があることと、消化しづらいため、
必ず皮は剥いてから与えるようにしましょう。

大きいままですと丸のみして消化に負担がかかりますので、
食べやすい大きさにしたり、細かく刻んだりして与える方が好ましいでしょう。

種付きなどを与えると種を丸呑みする可能性があります。
その場合、のどに詰まらせたり胃腸に詰まらせることがあります。
胃に収まった場合は、はき戻しにより出てくることがあるのですが、
腸に詰まった場合は、元気がなくなったり、詰まった部分が壊死し始めたりするので、
大変危険ですので、種は与えないようにしてください。

万が一桃の種を飲み込んでしまった場合は、すぐに獣医に相談した方が無難でしょう。

また、種をかみ砕いたからと油断はできません。
種の中にはアミグダリンという青酸性の毒が含まれていますので、個体の大きさや量によっては
中毒症状が出る場合がありますので注意が必要です。

また、未熟な桃にもアミグダリンが含まれていますので、注意してください。
スーパーなど店頭に並んでいるものは成熟してるので問題ありません。

桃の缶詰など加工されたものには、たいてい砂糖が使用されてますので、
カロリーのことや甘いものに慣れてしまうということ、虫歯になりやすいなどの
デメリットがありますので、できれば与えないようにしましょう。

どのくらいの量与えてもいいの?

個体の大きさや合う合わないなどによっても変わってくるため、一概にどのくらいの量食べさせて良いかは言えませんが、
目安としては、20g程度。超小型犬の場合は、10g程度でとどめておくと良いかと思います。
簡単に言うと常識範囲内で与えるということなので、おやつ程度ご褒美程度、食事のトッピングに少量程度という感じです。

ちなみに、20gというのは人間でいう一口大サイズ2個分程度(2口分)になります。

まとめ

アレルギーや吐く、下痢など犬に合わないということがなければ基本的にあげても問題ありませんが、
皮は剥いてあげて食べやすい大きさにすることと、量は与えすぎないこと、
種をあげたり遊ばせたりしないことを注意して下さい。

いろいろと注意点はありますが、注意点を守り
少量与える程度ならちょうどよいご褒美になるかと思います。