いちごはどの家庭でも年に1度は必ず食べるといってもよい果物ですよね。
そんないちごですが犬も当然のようにほしがったりします。
おねだりされたらあげたくなりますし、また、果物だしいいかなと
あげたりしますが、犬にとっていちごは食べても良い果物なのでしょうか?
食べすぎたらどうなってしまうのか?量はどれくらい与えてもいいのか?
気になったので徹底的に調べてみました。

犬にいちごをあげても大丈夫?

結論から言うと、少量なら食べても問題ありません。
ですが、与えすぎるといろいろと問題が出てくるので与えすぎには注意してください。

いちごにはデメリットもあるようですが、メリットもあります。
栄養を見てみると、いちごのおよそ90%が水分でできていますので、
良い水分補給になりますし、ビタミン類をはじめ、カリウムやカルシウム、
マグネシウムなどのミネラルも含まれています。カリウムは利尿作用があるため
塩分の排出を手助けしてくれ、むくみ解消にも役立ちます。

食物繊維もいちご100gあたり1.4g含まれており、適量であれば
便通がよくなるため、便秘解消にも役立つかと思います。

カロリーは100gあたり33kcalありますし炭水化物、タンパク質なども含まれていますので、
ご飯の量が減って元気がないという犬には良い栄養補給になるかもしれません。

いちご

食べすぎるとどうなるの?

いちごには100gあたりおよそ40mgのキシリトールが含まれています。
(乾燥イチゴの場合は、100gあたり362mg)
人には良いとされているキシリトールですが、犬の場合インスリンを過剰分泌させ
低血糖や肝障害を引き起こす原因とされています。
キシリトールによる症状が起こるといわれている量は、1kgあたり0.1g(100mg)の摂取と言われていますので、
5kgの犬の場合は500mgのキシリトール摂取は症状が出る可能性があるということになります。
ですので、多量にいちごを食べさせると危険ということになります。
が、そこまでの量食べれる犬はまずいないかと思います。
参照:獣医師 須崎のペットに手作り食
参照:山田動物病院

次に、いちごにはシュウ酸が含まれていますので、
シュウ酸カルシウム結石の犬が多量に食べると症状を悪化させる可能性があります。
健康な犬の場合は特に気にする必要はないかもしれませんが、多量摂取には気を付けましょう。

いちごにはカリウムが100gあたり170mg含まれています。
多量に摂取することでおしっこの回数が増える可能性があります。
また、個体によってはおもらしすることもあるかもしれません。

水分が豊富に含まれている果物ですので多量摂取により
嘔吐したり、便が緩くなったり下痢をすることが考えられます。

また、カロリーがありますので食べすぎることで太るという可能性も出てきます。
逆に普段の食事が入らなくなり栄養の偏りも見られるかもしれません。

いちごは甘いため、毎日のように与えていると、しつけに影響がでてきたり、
ドッグフードを食べなくなる可能性もありますし、虫歯の原因にもなります。

アレルギーには注意

稀にですがいちごを食べてアレルギー症状がでる犬がいます。
度合いにもよりますが、目が充血したり、嘔吐、下痢、湿疹、じんましん、
体をかゆがる、元気がなくなるなどの症状が出ることがあります。

初めて食べさせる場合は、極少量食べさせてみて様子を見るようにしてください。
嘔吐や下痢をするといったような症状が出た場合はアレルギーかどうかはわかりませんが、
その犬に合っていない可能性がありますので、与えないようにしましょう。
症状が治まらないような場合は、獣医さんに診てもらった方が良いかと思います。

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食べさせるときの注意点は?

注意点としては、へたは消化に悪いため必ずへたを取ってから与えるようにしてください。
丸のまま与えてしまうと、犬によっては丸呑みしてしまいますので、
食べやすい大きさに切ったり、細かく刻んで与えるようにしてください。

いちごは生のままで与えてかまいませんが、上に練乳などをかけたようなものは
与えないようにして下さい。また、ジャムのように砂糖を使い加工されたものも
与えないようにしましょう。

どのくらいの量与えてもいいの?

犬の大きさによっても合う合わないによっても異なってくるため、
どのくらいの量あたえてもいいのかは一概には言えませんが、
目安として小型犬の場合1/2~1個程度にとどめておいた方が良いと言われています。
グラムにして10~15g程度となりますが、これはあくまでも目安ですので、
これ以上食べさせても、常識的範囲であれば問題はないかと思います。

まとめ

アレルギーなどその犬にとって合わなかったり、シュウ酸カルシウム結石を患っていない場合に、
いちごは与えても良いことがわかりました。
ただし、与えすぎるとしつけしづらくなったり、肥満の原因になったりと様々なデメリットが
出てきますので、与えすぎには注意してください。

与えたとしても、ご褒美程度におやつ程度に、食事のトッピング程度に少量与えるのが
好ましいでしょう。