かまぼこを欲しそうにおねだりしてきたりってことがよくあるかと思いますが、かまぼこって結構香りがするので、嗅覚の鋭い犬にとっては非常に美味しそう!!な存在なんですよね。
でも、犬にかまぼこって与えても良いものなのでしょうか?与えたとしてどれくらいの量与えてもいいのか?
また、メリットやデメリットはあるのかどうか?徹底的に調べてまとめてみました。

犬にかまぼこは与えてもいいの?

かまぼこ

一般的なかまぼこの原材料を見てみると、アジや太刀魚、ヒラメ、ハモ、トビウオ、スケトウダラ、太刀魚、エソなど様々な魚をすり身にしています。
参照:全国かまぼこ連合会

そこに砂糖や食塩、食物油、でんぷん、アミノ酸等調味料、コチニールや紅麹などの着色料などが含まれており、
かまぼこの種類によってはエビやカニなども含まれることがあります。

通常のかまぼこにはチョコレートやネギ類に含まれるような影響のある成分というものは
含まれていませんので、基本的には与えても問題ない食べ物と言えます。

ただし、食塩などが含まれていますので、日常的にたくさんの量を与え続けたりすると
何かしらの影響が出る可能性がありますので、絶対に与えなければいけないものではないとしたうえで、条件付きで与えても問題ない食べ物と言えるでしょう。

与えることの影響は?

塩分の摂り過ぎになる?

かまぼこはメーカーの違いなどにもよりますが、おおまかに100gあたり2.5gの食塩相当量が含まれております。

100gがどれくらいかというと、厚さ11mmに切った紅白かまぼこの1切れが13g程度ですので、7~8枚程度の量になります。(上記かまぼこ1切れあたりの塩分量0.19mg程度)
参照:簡単!栄養andカロリー計算-食塩相当量

次に、犬の1日の塩分摂取目標を見てみると、塩分量についてはいろいろと言われておりますが、アミール動物病院を見てみると

小動物の臨床栄養学では、成犬のナトリウム維持量として、50mg/kg(体重)/dayと紹介されています。これを塩分に換算すると、塩:0.127g/kg(体重)/dayとなり

引用:ミネラルを摂ろう「番外編-ナトリウム-」|アミール動物病院

となっています。これを体重別に簡単にまとめてみると、

  • 体重5kg成犬 0.635g
  • 体重10kg成犬 1.27g
  • 体重15kg成犬 1.905g
  • 体重20kg成犬 2.54g

このようになります。

塩分に関してははっきりとこれだけ!!という基準がないためにドッグフードのメーカーによって考え方が異なるので、使用されている塩分量に異なりはあるもののドッグフードを食べているならこの量はおそらく満たしていますので、それ以外でかまぼこを与えると余分な塩分となる可能性があります。

ですので、例えば、毎日何枚も切ったかまぼこを与え続けていると、塩分の過剰摂取となる可能性が出てきます。
塩分を摂り過ぎ続けると心臓や腎臓などの負担となりますので、特に小さな犬に関しては特に注意が必要でしょう。

太る可能性

かまぼこを普段の食事以外で摂取するとその分、総カロリーは増加します。
上記の1切れあたりのカロリーは12kcalあります。

犬の1日のカロリー摂取目安は、犬種や体格、年齢、運動量によって左右されますが、
ペットの食工房ほりんふを見てみると、体重5kgの成年期では1日400kcal必要とされています。

これをもとに、食事でカロリーを補えていた場合にかまぼこを余計に5切れ与えたとすると、
かまぼこで60kcal摂取することになります。5kgの犬の場合だと60kcalを余分に摂取するということは、
1日の必要カロリーの1/6.6を摂取することになりますので、このような生活を続けていると太る可能性も出てくるかと思います。

かまぼこを犬の主食にする人はいないかと思いますが、主食にした場合は塩分の摂り過ぎの他、栄養の偏りが出るかと思います。

かまぼこが与えてはいけないリストに入っているけど?

インターネットで調べていると与えてはいけないもののリストにかまぼこが入っていることがあります。
これは人間の食べ物は犬にとって塩分が多いため与えない方が良いという理由のようです。

他に考えられる与えない方が良い理由としては、かまぼこを初めて与える場合は食物アレルギーのリスクがあるということでしょうか。
アレルギーについては下記で紹介しますが、問題となりそうなのは塩分量です。

ですが、問題となるのは日常的に長期的に与えた場合が想定されますので、たまにご褒美程度に与えるかまぼこの量ですと
そこまで塩分を気にする必要はないかと思います。

つまり、与える頻度と量の問題だと思われます。
ただし、かまぼこなど人用の食べ物を与えるということは日常的にその他の人用の食べ物を
与えているという場合があるため、知らないうちに塩分の摂り過ぎになっているといったことが考えられますので、そのあたりには注意が必要でしょう。

アレルギーに注意が必要?

人に食物アレルギーがあるように犬にも食物アレルギーがあり、主な原因としては食べ物に含まれるたんぱく質が原因といわれています。
参照:ROYAL CANAN-食物アレルギー

どのアレルギーになりやすいか?というのはまだ解明はされていないようですが、
かまぼこを初めて食べさせるような場合は、新しいたんぱく質が体に入ってくるということなので、注意が必要でしょう。

どの種類にも言えることは初めて食べさせる食材が含まれるものに関して注意が必要です。

また、かまぼこの種類によってはえびやカニ、卵白などが含まれるものがありますが、
これらのかまぼこの場合、新しく摂取するたんぱく質の種類が増えることになるため、さらに注意は必要かと思います。

主なアレルギー症状としては、口周りがかゆくなる、耳下や足先をかゆがる、肛門周りがかゆくなる、湿疹といった皮膚症状が現れるようで、一部下痢や軟便、嘔吐などの症状も現れることがあるようです。

詳しくはイコロ動物病院を参照してください

初めて食べさせる場合は、ごく少量を与えてみて変化がないか様子を見るようにしましょう。

●食物アレルギーの場合
1歳頃までに発症するケースがよく見られます。

引用:イコロ動物病院-犬のアレルギーについて

というように、幼犬に与えるのも注意が必要かと思います。

少量でも、またいつ食べさせても、上記のような症状が現れるという場合は、獣医師に相談された方が良いかもしれません。

どれくらいの量与えてもいいの?

上記のことを踏まえると、犬にとって影響しそうな部分としては塩分です。
ですので、与えたとしてもご褒美程度、食事のトッピングとして少量程度に留めておいた方が良いと考えられます。
また、与えたとしても毎日ではなくたまに与える程度が良いかと思われます。
特に幼犬や小型犬など小さな犬は、1日の塩分摂取量もそれだけ少なくなりますので、特に注意は必要です。

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かまぼこを与えるメリットは?

次にかまぼこを与えるメリットを調べてみると、人間においての話をするとたんぱく質が豊富で低脂肪のうえ、
DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が摂取できるということで、
犬においてもたんぱく質は免疫力を高めたり毛艶を良くしたりと必要な栄養であり、
不飽和脂肪酸においても犬も人間と同じで必須脂肪酸ですので、摂取する必要はあります。

ただし、他の食材でもこれらは摂取できるものですので、塩分が気になるかまぼこで
わざわざ摂取しなければいけないというものではありません。

ですので、メリットを考えてみると犬にとってのごちそうであり食べる楽しみにつながる、
可愛いワンちゃんが美味しそうに食べているのを見ると人も癒されるという感じでしょうか。

犬用のかまぼこというものが販売されておりメーカーなどにもよりますが、
塩分が使用されていないものなどもありますので、そういった場合は、食べる楽しみ以外にも
栄養面でのメリットが見出せそうです。

楽天で犬用かまぼこ一覧を見てみる

まとめ

いかがでしたでしょうか。かまぼこは必ず食べさせなければいけないというものではありませんが、
量や与える回数に注意すれば犬の楽しみにつながる食品だと言えそうですね。
ただし、人用の食べ物を与えている場合、かまぼこ以外にも人用の食べ物を与えている場合が考えられるため、
その場合は、塩分に注意してくださいね。
塩分が気になるという場合は、犬用のかまぼこなどを与えると良いかもしれません。