ほうれん草は鉄分や媚ビタミンが豊富なことで知られており、
食卓にも欠かせない野菜です。
ほうれん草は、犬に与えてもよいものなのでしょうか?
食べすぎた場合どうなるのか?注意点はあるのか?など
気になったのでとことん調べてみました。

ほうれん草は与えても大丈夫?

基本的には問題ありませんが、与えるとしたら
生の状態ではなく茹でてからの方が良いようです。

というのも、ほうれん草にはアクの成分であるシュウ酸が含まれています。
このシュウ酸を摂りすぎると体内でカルシウムと結合してシュウ酸カルシウムとなり、
犬が発症しやすいといわれるシュウ酸カルシウム結石の原因になるようです。

茹でることでシュウ酸は水溶性ですので、抜けていきますので、
茹でてから与えた方が良いということです。

ほうれん草

ほうれん草は注意点はあるようですが、栄養面を見ると
健康にもよいことがわかります。

ほうれん草は緑黄色野菜の中では鉄分が多く含まれている方で、
鉄分は貧血を予防するだけでなく、筋肉を動かすためのエネルギー源であったり、
解毒に使われる酵素の材料としても役立っています。

他にほうれん草はベータカロテンやビタミンの宝庫とも言われており、
粘膜や皮膚の健康を保つ働きがあったり、ストレス解消にも役立つといわれています。

ほうれん草の91%程度は水分でできていますので、水分補給にもなりますし、
カリウムの作用によって塩分などの排出にも役立ちます。

食物繊維の効果によりお通じがよくなる働きもあります。

与えすぎるとどうなるの?

与えすぎた場合、カリウムの作用によっておしっこが近くなったり、
場合によってはおもらしをする個体も出てくるかと思います。

食物繊維の摂りすぎによって、便が緩くなったり下痢をする可能性
嘔吐する場合もあるかと思います。

1度や2度生で食べたところで特に問題は起きないのですが、
生で与えすぎた場合で日常的に与えていた場合は、シュウ酸の摂りすぎになり
結石ができる可能性が高くなるかと思います。
また、茹でてあっても毎日過剰に与え続けると結石のリスクは高まるかと思います。

アレルギーには注意

稀にですがほうれん草を食べることによってアレルギー症状が出る犬がいます。
その場合、目が充血したり、嘔吐、下痢、湿疹、じんましん、腫れなどの症状が
見られる場合があります。

初めて食べさせる場合は、極少量与えてみて何か変化がないか様子を見るようにしましょう。
また、食べて変化があった場合はアレルギーかどうかわかりませんが、
その犬に合っていない可能性があるため与えないようにしましょう。

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与えるときの注意点は?

先にも書きましたが、生の状態ですとシュウ酸が含まれていますので、
必ず茹でて水にさらしてから与えるようにしましょう。
また、生の状態だと消化に悪いため嘔吐や下痢をする可能性がでてきますので、
茹でてから与えるようにしてください。

すでにシュウ酸カルシウム結石になっている場合は、与えないようにしてください。
また、健康な犬であっても日常的に与えるのも控えた方が良いかと思います。

茹でたとしてもそのままの状態ですと、消化によろしくないため、
食べやすい大きさに刻んだり、細かく刻む、すりつぶすなどして
消化に良い状態で与えるようにしてください。

量はどれくらい与えてもいいの?

その犬の健康状態や大きさ、犬種、幼犬なのか成犬なのかなどによっても
異なってくるため、一概にどれくらいの量与えても良いのかは言えません。

目安としては、野菜の量は1日の食事量の10%、20%以内と言われていますので、
ほうれん草は全体の野菜の量を計算して上記以内におさまるように与えると良いかと思います。
ただし、毎日与えるのではなくたまに与える程度にとどめておいた方が無難かと思います。

まとめ

ほうれん草は生で与えなければ、また日常的に与えなければ与えても
特に問題がないことがわかりました。
ほうれん草には鉄分やビタミン、ベータカロテン、ミネラルなど
栄養が豊富に含まれていますので、たまに食べさせる栄養補給として
与えると良いかと思います。

茹でる際は塩など入れずに湯がいてくださいね。