犬に蟹を食べさせてもいいのかどうか?人間の食べ物は
食べさせちゃいけないものもあるし・・・と、迷うことってありますよね?
ネットでも、
犬が庭で蟹食ってて何蟹くってんねん!!って言ってしまった
— はむさん (@hamham8686) 2016年10月8日
のように、カニを食べる犬はいるようですが・・・
犬に蟹を食べさせてもいいのか?何か影響は出るのか?
注意すべき点はあるのか?について調べてみました。
目次
カニは食べさせてもいいの?
生でなければ、また殻付きではなく身だけなら
少量食べさせても問題はないでしょうが、
アレルギーの心配があるので、できるなら
食べさせない方が無難!!
注意するべき点は?
生であげない
生で食べさせてはいけないというのは、
蟹などの甲殻類にはチアミナーゼ(アノイリナーゼ)と呼ばれる
酵素が含まれており、この成分がビタミンB1(チアミン)を分解してしまい
ビタミンB1欠乏症になり、歩行がふらふらになったり、痙攣、神経障害を
引き起こす恐れがあります。
ただし、チアミナーゼは熱を通せば失活するため、
蟹をゆでたり焼いたりしたものは問題ありません。
参照:チアミン-wiki
生の蟹は少量程度なら問題はないでしょうが、上記のこともありますので、
食べさせるべきではなく、多量となると
ビタミンB1欠乏症になる可能性がでてきますので注意が必要です。
殻やスジ(腱)に注意
殻のついた状態のものやスジ(腱)のついたものは、
与えないようにしてください。殻や腱は消化できませんので、
吐いたりする可能性がありますし、
殻は尖っている部分があるため、口腔内を傷つけたり、胃腸などを傷つける可能性、
殻の大きさによっては、消化器官などに引っかかり
場合によっては消化管閉塞を起こす可能性も考えられます。
味付けしない
蟹は何も味付けしていない状態で焼いたりゆでたり加熱したものを
与えるようにしましょう。
ゆでる際に塩ゆでなどをすると、犬にとっては塩分の摂り過ぎになる可能性があります。
また、カニ鍋などで一緒にネギなどを煮込んでいる場合は、
ネギのエキスが蟹についてしまうので、
そういったカニは与えない方が無難かと思います。
アレルギーに注意
人間と同じように、個体によっては甲殻類にアレルギーを
持っている場合があります。
アレルギー症状が出ると元気がなくなったり、かゆがったり、
下痢嘔吐などが現れたり、場合によっては、アナフィラキシーショックを起こすなど重篤化する可能性があります。
初めて食べさせる場合、特に2回目食べさせる場合は
ごく少量食べさせてみて様子を見るようにしましょう。
[illust_bubble subhead=”吹き出し見出し” align=”right” color=”red” badge=”check” illst=”check-w3-l”]1回目で何ともなくても、1度食べたことによって抗体ができてしまい
2回目に食べた時に蟹に過剰に反応してしまいアレルギーが出ることがあるため注意してください。[/illust_bubble]
カニカマはどうなの?
人間用のカニカマには、蟹の身が入っているものや全く入っていないものなど
ありますが、どちらにおいても少量であれば食べさせて問題はありませんが、
カニが含まれるものはアレルギーに注意は必要でしょう。
また、カニカマには塩分が含まれていますので、あげ過ぎには注意が必要でしょう。
カニカマ1本(15g)にはメーカーによって違いはあるでしょうが、
ナトリウムが127.5mg含まれています。
塩分相当量で表すと、127.5×2.54÷1000=0.32385
参照:カロリーSlim-かにかま
つまり、1本あたり0.3程度の塩分が含まれることになりますので、
1本与えるのはチワワなどの小型犬では全体的に塩分の摂り過ぎになる可能性があります。
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食べさせ過ぎるとどうなるの?適切な量は?
味付けされたものやカニカマなどを食べさせ過ぎると、
塩分の摂り過ぎになる可能性がありますし、
海老やカニなどの甲殻類は消化しづらく、
消化不良により下痢やおう吐する可能性が出てきます。
食べさせる量としては、
カニは消化しづらいため、ご褒美程度に少量あたえたり
普段の食事のトッピングとして少量与える程度にとどめておきましょう。
食べて何か影響が出た時は?
影響として出やすいであろう症状としては嘔吐や下痢でしょう。
吐いた場合、吐いてから食欲があるなら、とりあえずは大丈夫でしょうが、
嘔吐が続くようなら、何も食べさせずに病院で診てもらった方が良いでしょう。
また、下痢も一過性のものなら心配はないでしょうが、
水溶性の下痢が続いたり血便などが出た場合は病院で診てもらった方が良いです。
症状が出ても、とりあえずは様子を見るということで良いが、
症状がひどい場合や続く場合は、病院で診てもらった方が無難ということですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
[check_list image=”check1-r”]
- カニは生で与えない
- 殻や腱は除いてから与える
- 味付けされたものは与えない
- 多量に与えない
- アレルギーに注意する
[/check_list]
など様々な注意点がありましたね。
特に、甲殻類はアレルギーで重篤化する危険性があるため、
犬が欲しがっても、できるなら与えない方が無難でしょう。