手作りご飯にピーマンやパプリカを入れてもいいの?
たまたま落としたピーマンを犬が食べちゃった!!
今日のおかずにピーマンが入ってたから犬にあげた!!など
ピーマンを犬に与える機会があるかと思います。
でも、犬にとってピーマンって与えても良いものなのでしょうか?
気になったので徹底的に調べてみました。
目次
犬はピーマン・パプリカを食べてもいいの?
ピーマンやパプリカにはネギ類などのように
食べれる量あげて中毒を起こすというような成分は含まれていません。
多量に与えるということでなければ、
またピーマンやパプリカにアレルギーを持っていたり、
念のためですが関節痛などを持っているということでなければ、与えても構わないようです。
多量に食べるとどうなるの?
1度にたくさんあげてしまうと、消化不良を起こし
便が緩くなったり、下痢やおう吐をする可能性があります。
これは、犬にとって野菜はもともと消化しづらいものであるということと、
食物繊維を多く摂取してしまうことに原因があるようです。
食物繊維は便秘予防などに必要な成分なのですが、
摂り過ぎると、消化不良を起こして、下痢を招いたり
嘔吐の原因となりますので、与えすぎには注意が必要です。
また、摂り過ぎることにより腸内の水分が足りなくなるなどの理由で、
逆に便秘になるという場合も考えられますし、
腸内にガスが溜まったり、おならが頻繁に出るということもあるでしょう。
ピーマンには毒性が含まれている?
ピーマンはナス科の植物です。トマト、ピーマン、ナスも含めて
ナス科の植物には、アルカロイドという成分が含まれており、毒性があると言われています。
ですが、体に影響が出るのは、そればかりを多量に摂取した場合においての話なので、
基本無視しても良いレベルの問題です。
仮に摂取しすぎたとして、中毒が出たとしたら
摂取したアルカロイドの種類によっても異なりますが、
おう吐や腹痛、下痢、痙攣、呼吸困難などの症状が出ると言われています。
5kgの犬が中毒死する量は、
例えば、アルカロイドが多く含まれると言われているトマトなら
熟したトマトで一度に3.3kg程度食べないと難しい話のレベルですし、
中毒になる量も相当量食べないといけないことが想定できます。
ちなみにマウスを使った実験から50kgの人がアルカロイドの摂取により半数中毒死できる量は
完熟したトマトの果実で4000kg
熟したトマトの青果実で33kg
未熟のトマトの青果実で3.4kg
を一度に食べた時なんだそうです。
引用:知恵袋
アルカロイドは関節痛を悪化させる?
アルカロイドが関節痛に良くないという説も流れておりますが、
調べてみても根拠が乏しいことと、人間の場合ですが関節痛を患っている方にピーマンやナスが禁止されていない
という事実。そしてアルカロイドは少量であれば、薬になるということ。
そもそも、関節痛の原因がアルカロイドではなくアレルギーであることも考えられるため、
一概にアルカロイドの善し悪しをいうことはできないようです。
つまり、健康体であるならば、このアルカロイドを気にする必要はないが、
関節痛を患っているような場合は、詳細がはっきりしていないだけに、
控えた方が良いとも言えそうです。
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適切な量は?
適切な量というものが定められておりませんので、
特に体調が悪くなるということがなければ、多量でない限り
栄養が偏るということがない限り、与えても問題ないとは思いますが、
あえて目安としてあげるなら、
犬の体重1kgに対してピーマン1g程度を目安に与えると良いかと思います。
もしくは、ご褒美程度、トッピングなどに少々与えるといった感じでしょうか。
与える際の注意点は?
注意点としては、以下の3つの点に注意して与えるようにしましょう。
[check_list image=”check1-g”]
- 多量に与えない
- 種とヘタは取り除く(消化に悪いため)
- 刻んで細かくする(消化を良くするため)
[/check_list]
この点を注意し、できれば生ではなく湯通しなど加熱して柔らかくしたものを
与えるとより良いでしょう。
また、ピーマンに対してアレルギーを持っている犬が稀にいます。
その場合、ピーマンを食べると下痢やおう吐、湿疹、皮膚をかゆがる
などの症状が出る場合があります。
ですので、初めて食べさせるような場合や2回目食べさせるような場合、
少量与えてみて様子を見るようにしてください。
少量食べて何か症状が出るような場合は、アレルギーの可能性が出てきますので、
それ以上ピーマンを与えないようにしてください。
勝手に食べてしまった場合は?
勝手に食べてしまった場合、食べた量などがわからないので
何とも言えないところはありますが、基本的に大事に至ることはないでしょう。
アルカロイドの毒性についても、常識以上に多量に食べなければ、
特に問題になることはありませんので、気にされなくても良いでしょう。
ただし、消化しづらい食べ物ですので、
下痢やおう吐などを引き起こす可能性はあります。
対応としては、できるだけ水分を飲ませて様子を見るようにしましょう。
明らかに元気がない、下痢やおう吐が続くといった場合は、
動物病院で診てもらうようにしましょう。
適切な量だとこんな効果が期待できる
ピーマンには、
- ビタミンA、C、E、P
- βカロテン
- カリウム
- 食物繊維
などの栄養が含まれています。
ビタミンA
皮膚や目の角膜、粘膜、胃腸などを健康に保つ効果が期待できます。
また、骨の発育にも深く関係している栄養素です。
ビタミンC
犬はもともとビタミンCを合成する機能があるため、外部からの摂取は必要ない
と言われたりしますが、合成できる量には限度がありますので、
老犬などには外部からの摂取が必要と言われたりもします。
ビタミンCには、免疫力を高める効果、アレルギーを弱める効果、発がん性物質から守る効果が
期待できると言われております。
ビタミンP
ビタミンPにはビタミンCの効力を高める効果があるほか、
毛細血管を維持する働きがあると言われています。
また、高血圧の改善や脳出血などの予防にも役立つと言われています。
βカロテン
βカロテンは人間の場合同様、犬も体内で必要な分はビタミンAに変換されますので、
上記に書いたビタミンAの効果の他に、抗酸化作用がありますので、
免疫力を高めたり、がん予防や心臓病予防などにも一役かってくれる存在です。
特に、パプリカは通常のピーマンと比べてβカロテンが多く含まれています。
また、ビタミンEも抗酸化作用のあるビタミンとして有名です。
カリウム
カリウムは体内の塩分などを体外へ排出してくれる効果があります。
人間用の食べ物を食べさせているような場合やむくみが出ているような場合は、
カリウム摂取により改善する可能性があります。
食物繊維
食物繊維は毒素をからめとり、便と一緒に排出する働きに加えて、
腸の蠕動運動を促進、便のカサを増してスムーズに便を排出する効果が
期待できます。
摂り過ぎになると体に影響が出る存在ですが、適量だと
便秘予防などにつながります。
というように、ピーマンにはうれしい効果も期待できるため、
毎日の栄養として少量与えてもいいかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アレルギーがないということであれば、多量でなければ
ピーマンやパプリカは食べさせても問題がない、
むしろ様々な栄養が摂れるため、適量であれば健康に良いことがわかりました。
ただし、勝手に食べてしまったり、多量に食べさせるということは、
しつけの問題や下痢やおう吐など体の影響が心配されますので、
多量に食べさせるということはしないように。
また、勝手に食べてしまうようなところにも置かないようにしましょう。