ちょくちょく食べる機会があるとうもろこしですが、
犬にとうもろこしを食べさせていいのか?
疑問になる方は多いと思います。
そこで、食べさせてもいいのか?食べすぎるとどうなるのか?
量はどれくらいまでならいいのか?などなど
気になったので徹底的に調べてみました。

犬にトウモロコシを与えてもいいの?

ネギやチョコレートのように中毒になるという心配はないため、
基本的には問題ありませんが、消化に悪いため与えすぎには注意が必要です。
なお、とうもろこしはドッグフードの原材料として使用されていることが多いです。

栄養面を見てみると、
とうもろこしは、ビタミン類をはじめカリウムやカルシウムなどの
ミネラルも多く含んでおり、炭水化物、タンパク質、脂質と
栄養価は優れています。
うまく消化できれば栄養補給には良いでしょう。

また、食物繊維も豊富に含まれていますので、
与えすぎでない場合において便通がよくなる傾向にあります。

とうもろこし

与えすぎるとどうなるの?

食物繊維が豊富なことと、消化に悪いということで
与えすぎた場合、吐いたり便が緩くなったり下痢をする可能性があります。

カリウムも豊富に含まれているため、おしっこの回数が増えたり
場合によってはおもらしをしてしまうということが考えられます。

とうもろこし100gあたり99kcal程度あり、炭水化物も豊富に含まれているため、
食べ過ぎると太る原因となりますし、とうもろこしでお腹いっぱいになり
普段の食事が入らなくなり栄養の偏りがみられるかもしれません。

塩ゆでされたとうもろこしの場合、犬にとっては塩分が高すぎますので、
たくさん与えてしまうと塩分の過剰摂取につながる可能性があります。

アレルギーには注意

稀にとうもろこしでアレルギー症状が現れる犬がいます。
その場合、度合いなどにもよりますが目が充血したり、嘔吐、下痢、
湿疹、じんましん、体をかゆがる、元気がなくなるなどの症状が出る場合があります。

ですので、初めて食べさせる場合は極少量与えてみて変化がないか様子を見るようにしましょう。
食べてすぐに吐いたり下痢になるようでしたらアレルギーかどうかはわかりませんが、
その犬にとって合っていないということが考えられますので、与えないようにしましょう。

与えるときの注意点は?

注意点としては、とうもろこしを粒のまま与えるとあまり消化せず、便中に出てきてしまいます。
出てくるからと言って特には問題はないのですが、与える場合はとうもろこしをすりつぶしてペースト状にしてあげた方が好ましいかと思います。

少量与える場合はあまり気にしなくて良いかと思いますが、
塩ゆでされたものは塩分が気になりますので、できれば塩を入れずにゆでたものを
与えるようにしましょう。

とうもろこしの芯は誤飲の中でも上位に入るほど誤飲する可能性が高いです。
がしがし噛み砕いて芯を食べた場合は、便中に芯が出てきたり嘔吐などで済むかと思いますが、
大きいまま食べてしまうと、胃腸に詰まってしまい、元気がなくなったり嘔吐を繰り返したりする場合があります。
その場合、病院で取り除いてもらわないといけなくなりますので、芯は与えないようにしましょう。
また、飼い主が手でとうもろこしを持って与えていたところ、大きい犬の場合ですとそのまま持って行ってしまうということもありますので、注意してください。

万が一芯を飲み込んでしまった場合、がじがじと噛み砕いて食べた場合は
便中に2日程度で排出される可能性が高いのですが、出てこない場合は胃腸に滞留している可能性があります。
どういう形状で食べたかわからない場合もそうですが、胃腸に詰まれば何か変化があるので、何か変化がないか様子を見るという選択もあるかもしれませんが、
早めに獣医に相談した方が無難かと思います。

量はどれくらい与えてもいいの?

犬の大きさや年齢、その犬にとって合う合わないなどによってどのくらいの量与えてもいいのかが変わってくるので
一概には言えませんが、目安として可食部10~15g程度で留めておいた方がよいかと思われます。

ちなみに15gのカロリーは15kcal程度となります。

まとめ

とうもろこしは少量の場合、アレルギーなど合わないということがなければ
特に問題はありませんが、食べさせるときの注意点がいくつかありますので、
特に芯の誤飲には注意して与えるようにしてください。

与えたとしても、おやつやご褒美にほんの少し与える、
ご飯のトッピングにできればペースト状にしたものをほんの少し与えるような感じで
留めておいた方が良いかと思います。