ワンちゃんの楽しみの一つの食事。
でも、毎日のことだから食事代もかさむし
安いドッグフードでいいかな?そう思われるかもしれませんが、
安いドッグフードって安いなりの理由がしっかりとあるんですよね。

そこで、こちらでは安いドッグフードには何が含まれているのか?
また、その危険性について紹介いたします。

安いドッグフードに含まれる原材料は?

安いドッグフードによく含まれている原材料を挙げてみると、
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  • 肉類:チキン(鶏副産物)、鶏肉(チキンミール、チキンパウダー等)、家禽ミール、牛肉粉、豚肉粉など
  • 穀物類:コーングルテンフィード、小麦粉、とうもろこし粉、乾燥ビートパルプなど
  • 油脂類:動物性油脂など
  • 添加物:着色料(二酸化チタン、食用黄色5号、赤色106号など)、保存料、酸化防止剤(BHT、BHA、エトキシキンなど)など

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というようなものがよく含まれています。

ドッグフード

副産物って?

よく見かけるのが、何かの肉の副産物という文字
例えば、肉副産物や家禽副産物などと表記されていますが、この副産物が何かというと、人用に加工された肉の残りで、
その内容は、肉副産物の場合、哺乳類の肉以外の部分のことを指し、
肺、脾臓、腎臓、脳、肝臓、血液、骨、胃、腸、脂肪組織などのことを表しています。

次に、家禽副産物と書かれているものは、家禽の肉以外の部分のことを指し、
上記のような部分が使用されています。

その他、家禽副産物粉と表記されているものもあり、これは家禽類の羽以外の首や足、未成熟な卵、腸などを粉々にして加工精製したもののことを表しています。
処理の過程上処理しきれなかった羽などが一部入ることもあるようです。

ミールや粉、パウダーって?

ミールや粉には種類があり、順に説明すると
ミートミール(肉粉)は血液や被毛、ひづめ、角、反芻動物(牛、豚、羊、ヤギなど)の胃内容物、糞などを除去した動物組織を加工精製したものを表しますが、
上記で記した動物以外の動物も使用されることがあります。

また、牛限定や豚限定となると、表記はビーフミールやポークミールと記載されることから、
表現を濁しているものは色々な動物が混ざっていると考えた方が良いでしょう。

肉骨粉というのは、ミートミールに骨を含ませたものを言います。

 

ミールに関してはコーングルテンミールといったように肉以外のものを含むものがあり、
簡単に言うと植物性タンパク質のことを指し、とうもろこしからふすまやでんぷん、胚芽を取り除いて
残りのものを乾燥させたものを言います。

家禽って何?

家禽と付けられているものは、鶏の他に七面鳥やアヒル、うずら、
ガチョウ、キジ、ハト等の肉と皮のことを指し、骨ごとあるいは骨以外の部分を言いますが、
羽、頭、足、内臓は含まれません。鳥類が特定できる場合は、「チキン」「ターキー」というように
表記されますが、特定できないものに関して「家禽」と表記されています。

そこに肉以外の部分である内臓や血液などが含まれると「家禽副産物」という表記になります。

動物性油脂って?

動物性油脂というのは、動物の脂肪(魚油も含む)を絞って集めた油脂なんですが、
その過程は、レンダリング工場で副産物を作る過程で出てくる油脂分と言われています。

牛でもなく豚でもなく鶏でもなく、「動物」と曖昧に書かれているのは、
牛、豚、鶏、羊など様々な動物を使用しており、
実際のところどんなものが使用されているのかは想像がつきませんが、
犬は牛脂や鶏油を比較的好むためか、主に使用されているのは牛脂と言われています。

ちなみに、動物性油脂は酸化しやすいため、強い酸化防止剤が使用されているようです。

チキン入りやチキン風味は?

ドッグフードなどを見ていると、チキン入りやチキン風味という表記を目にすることがありますが、
これは犬がにおいを感じる程度、AAPCO(米国飼料検査官協会)では3%以下、ペットフード公式取引協議会では5%以下ということを
意味しているため、結構入っているのかなという考えではなく、少量入っているというように考えた方が良いでしょう。

参考:犬と猫の栄養学 著:奈良なぎさ
参考:ペット栄養管理学テクストブック:一般社団法人日本ペット栄養学会編

危険性のあるドッグフードを食べ続けるとどうなる?

危険性のあるドッグフードといっていいのかわかりませんが、犬にとってよくないドッグフードには添加物が多量に使われていたり、
そもそも、肉や野菜のくずが使われていたりして、
原材料を曖昧にしているものは「何が入っているのか、どのようなものが使われているのか予測できない」というところです。

また、犬は肉食寄りの雑食動物であるため、主原料としては肉類が好ましいため、植物性の原料が多く入っているドッグフードは
好ましいとは言えません。

食べ続けることで、特に何も起こらない犬もいるでしょうが、
添加物や植物性の原料などによって下痢や軟便など腸に異常をきたす犬も入れば、

ゆくゆくがんなどの重大な病気につながる可能性も出ることは否定できません。

また、アレルギーになる犬もいるようです。
どれもドッグフードの影響で?ということは言えないかもしれないですが、
腎疾患や肝疾患が昔と比べて増加しているというのは事実で、
多少は関係しているかもしれません。

どれくらいの期間食べ続けるとそうなるのか?というのは
個体によって大きく異なりますし、何も起こらない犬もいるので、
ちゃんとしたことは言えませんが、

保存料などの添加物が豊富に使われていたり、
なんだかわからない原材料を食べ続けるのは、体に良くはない可能性は否定できないでしょう。

我が家の愛犬の場合

柴犬

危険性のあるドッグフードを長期的に食べさせていないので、
一概には言えませんが、我が家の柴犬の場合、
安いドッグフードを食べている頃は
下痢を頻繁にしていました。

最初はなぜかはわからなかったのですが、
ドッグフードが原因かもという情報を動物病院で知りえてから
添加物などのあまり入っていないドッグフードに切り替えたところ
下痢はしなくなりました。

安いドッグフードに戻すと
また下痢が始まったので、今では安いドッグフードは
使用しておりません。

我が家の犬が胃腸が弱いのか、たまたま市販で買ったドッグフードが合わなかったのかはわかりませんが、
おそらく添加物などに反応していた、あるいは植物性の原料を多く摂取していて下痢をしていたのではないかと思われます。

安全なドッグフードを見分けるには?

安全なドッグフードと危険性のあるドッグフードを見分けるためには、
簡単な方法としては、「原材料がごちゃごちゃしていない」ものが
安全であると判断できます。

いくつか危険性のあるドッグフードの見分け方を挙げてみると、
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  • 原材料がごちゃごちゃしている
  • 添加物に合成着色料が使われている
  • 酸化防止剤にBHT、BHAが使われている(1
  • 原材料に動物性油脂という表記がある
  • 副産物・ミール・パウダー・粉が使用されている
  • 原材料の順番で肉よりも穀物が先に表示されている(少なくとも表記の2番目までには肉が含まれてた方が好ましい)
    ※原材料は多いものから順番に表記されています
    つまり、「とうもろこし、チキン」と並んでいる場合はとうもろこしが主原料になります。
    とうもろこしが主成分となっているものは消化に悪いためお勧めとはいえません。
  • コーングルテンフィードやとうもろこし、とうもろこし粉などをカッコ内表記ではなく分けて表記している
    ※分けて表記することでパーセンテージが変わってきます。
  • やたら保存期間が長い

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基本的には安ければ安いほど、なんらかの屑が使われたり、
添加物がたくさん使われたりしている量が増える傾向にあるので、
激安ドッグフードに飛びつく前に、原材料は確認しておきましょう。

また賞味期限がやたら長いものも添加物が多く含まれている(個包装や真空パックなどは別)可能性が高いので注意は必要でしょう。

(1.添加物に関しては、加工工程で失われた栄養を補ったり、酸化防止、カビなどの微生物を防ぐ役割があるため、
特に大容量などのドッグフードに関しては必ずしも悪というわけではありません。

おすすめのドッグフードは?

お勧めのドッグフードとしては、
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  • ミールや粉、パウダーなどを使用していない
  • 家禽や副産物など、表記を曖昧にしていない
  • 添加物が含まれていない(あるいは少ない)
  • 動物性油脂が含まれていない
  • 犬の主食である肉類(表記をぼかしていない)の表記が最初に来ている

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ということがあげられます。
必ずしもこれら全てが当てはまったものでなければならない
というわけではありませんが、これらに該当するものの方が良いでしょう。

上記に当てはまるドッグフードがいくつかあるので紹介しておきます。

まず初めに、カナガンドッグフードです。
こちらは、チキンの生肉が主成分となっており、
小麦やトウモロコシなどは使用されておりません。
個体差はあるかと思いますが、食いつきが良いです。

カナガンドッグフードを見てみる

 

まとめ

安価なドッグフードの危険性については
調べるといろいろと出てきます。

しかし、どれもこれも鵜呑みにして過剰に意識すると
少なからず何かしらは入っているので、
何も食べさせれなくなってしまいます。

ですが、安価なものだと何が含まれているかわかりませんし、
「愛犬にそのようなものを食べさせるのは・・・」という方も
考え方の違いはあるかと思いますが、そのように思う方も多いかと思います。

原材料を確認し安全であるかどうかご自身で判断(考えによって変わってくるため)し
納得のいくもので愛犬に合うドッグフードを探していくと良いかと思います。