飼い主が風邪をひいた場合、犬が顔などをなめてくれたりすると、
この仔にも風邪がうつってしまわないかと心配になったりするかと思います。
舐められなくても一緒にいるだけで心配になったりすると思いますが、
実際は人間の風邪が犬にうつったりするのでしょうか?
また、犬の風邪が人間にうつるなんてことはあるのでしょうか?
気になったので徹底的に調べてみました。
人間の風邪が犬に移ることはあるの?
風邪になぜかかるかというと、細菌であったりウイルスが
特に乾燥時期に呼吸器などの粘膜に付着して抵抗力を
弱めたりして鼻水が出たり咳やくしゃみが出たりといった
症状を出すのですが、人間に感染するウイルスや細菌と
犬に感染するウイルスや細菌は種類が異なるため、
人間の風邪が犬に感染するということは基本的にはないようです。
なお、人間の風邪の原因は90%がウイルスが原因と言われています。
犬の風邪ウイルスの種類は?
犬に感染するウイルスとしてあげられるのは、
[check_list image=”check1-r”]
- ケンネルコフ(犬伝染性気管支炎)
- アデノウイルス2型
- 犬パラインフルエンザウイルス
- 犬ジステンパーウイルス
- 犬ヘルペスウイルス
[/check_list]
などがあげられますが、このウイルスは人間に感染することはありません。
逆に人間に感染するウイルスも犬に感染することがありません。
ただし、ウイルス全般が犬から人間へ移らないということではなく、
例外はあり、その代表として狂犬病があげられます。
こういった動物から人間に感染するウイルスを人獣共通感染症といい、
豚インフルエンザや鳥インフルエンザが人間にうつったというのが
有名な話だと思います。
といっても犬インフルエンザは人間には感染していませんが、
ウイルスが変異を繰り返すことで、犬から人へ感染する可能性
というのは0%ではないかと思います。ただ、今のところは確認されていませんが。
少し余談ですが、人間のインフルエンザはフェレットにはうつることがあるそうです。
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細菌からくる風邪の場合は?
風邪の原因の多くはウイルスから来るものと言われていますが、
一部細菌から風邪様の症状が出ることがあります。
この細菌からくる風邪の場合は人間から犬に、犬から人間に
うつったりはしないのでしょうか?
人間は犬と比べてよく風邪をひきますが、これは口呼吸をすることによって
口腔内が乾燥し免疫力が低下してしまうためと言われています。
その一方犬の場合は、完全に鼻呼吸であることと、犬の平熱が
人間よりも高い38.5℃程度なので、免疫力が高いということから
犬は風邪をひきにくいと言われています。
細菌からくる風邪の場合であっても、
人間から犬に感染するということ基本的にはないかと思いますが、
仮に犬の免疫力が低下かなり低下していた場合は、
何らかの症状が出る可能性は0%ではないかと思います。
また、犬から人に感染するということも起こる可能性は0%ではないでしょう。
実際にうつるといわれている細菌性の病気は
サルモネラ菌やカンピロバクターなどの細菌性腸炎や
発熱や嘔吐が起こるとされるレプトスピラ症などがあげられますが、
この他の細菌もうつることがほとんどないとはいえ、
うつらないとは言えないので、注意は必要かと思います。
まとめ
犬も風邪をひくことがありますが、
人間も犬も風邪様の症状が出る原因の多くは
ウイルスとされていますので、犬から人間へ、
人間から犬に風邪がうつるというのはほとんどない
ということがわかりました。
ただし、風邪といっても鼻水や咳、くしゃみ、発熱などを
総称して言われているもので、何が原因となっているかは
わかりません。ですので、細菌性の場合では
免疫力の低下などから双方にうつる
という可能性は否定できません。
もし飼い主が風邪をひかれているのでしたら、
免疫力が低下しているかと思いますので、
犬が持っている細菌をもらわない、
人間側は手洗いうがいをするなど何か対策をしたり、
愛犬に近づかないようにするというのも時には必要なことなのかもしれません。